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業務用エアコンのリモコンタイプの違い

2025/06/03

業務用エアコンのリモコンタイプの違い

業務用エアコンの導入を検討する際、「本体の機種」や「能力」「形状(天カセ・天吊など)」に目がいきがちですが、
実はリモコンの種類も、運用や快適性に影響を与えるポイントがあります。

「誰がどこで操作するのか?」「運転をどこまで細かくコントロールしたいか?」「設置後に操作性を変えたいか?」

といった、空間の使い方や利用者の運用ニーズに合わせて選ばないと、「思っていたより不便」「誤操作が多い」「管理できない」といったトラブルの原因にもなり得ます。

本記事では、業務用エアコンのリモコン、ワイヤード(有線)リモコンとワイヤレス(無線)リモコンの違いについて、メリットやデメリット等を紹介します。

ワイヤードリモコン

 
ワイヤードリモコン
 
 

基本仕様と役割

ワイヤードリモコンは、エアコン室内機と配線で直接接続された壁固定型のリモコンです。
業務用エアコンを設置してある現場のほとんどがこのリモコンタイプです。
安定した操作性と高度な管理機能が特徴です。

メリット

  • 多機能対応(スケジュール運転・温度制御・停電後の自動復旧等)
  • ワイヤードリモコンではほとんどの場合、1日/週間単位の運転設定、タイマー制御や現地設定(高度な設定)が可能で、ワイヤレスリモコンよりも設定の自由度が高いです。

  • 操作制限ができる(一般利用者の誤操作を防ぐ)
  • 設置場所が固定されているため、店舗や施設での「勝手に温度を変える」問題の予防に最適です。

  • 集中管理・制御システムとの連携が可能
  • 複数台が設置されている現場などでは一元管理可能となります。

  • エラーコードの表示
  • エアコンの不具合が発生した際にエラーコードが表示されることで、原因が特定しやすくなります。

 
ワイヤードリモコンのメリット
 
 

デメリット

  • 壁面固定のため設置場所に制約がある
  • ワイヤードリモコンは壁に固定するので、設置したい場所にリモコンサイズのスペースが必要です。

  • 配線工事が必要
  • リモコン用の配線を使用した配線工事が必要です。隠ぺいする場合は費用が上がってしまう可能性もあります。
    また、リモコンの移動が容易にはできません。

  • 撤去後に跡が残る
  • ワイヤードリモコンは壁にはめ込まれているので、撤去した場合、設置跡やビス穴等が露出するので補修が必要です。

 
ワイヤードリモコンのデメリット
 
 

ワイヤレス(無線)リモコン

 
ワイヤレスリモコン
 
 

基本仕様と役割

ワイヤレスリモコンは無線信号により操作を行う、持ち運び可能な非固定型リモコンです。
テレビのリモコンのように使え、配線工事不要で設置が手軽なことから、家庭用にもなじみ深い方式です。

メリット

  • 設置が簡単&初期費用が抑えられる
  • 配線不要で壁に穴も開けないため、現場によっては費用を抑えたり、工期を短縮することができます。

  • レイアウトに縛られない自由操作
  • 応接室・会議室・仮設スペースなど、利用者が変動する環境や内装後に部屋の用途が変わる場合でも干渉しません。

 
ワイヤレスリモコンのメリット
 
 

デメリット

  • 紛失リスクが高く、店舗やレンタルスペースでの事故が多い
  • ワイヤレスリモコンは持ち運び可能なため、最後に置いた場所がわからなくなったり、紛失のリスクがあります。

  • 高機能制御(スケジュール、集中管理など)には不向きなケースが多い
  • 集中管理や現地設定などで行う、高度な設定はワイヤレスリモコンの場合はできません。

  • 同時運転タイプでは親機の設定が必要
  • ワイヤレスリモコンで同時運転タイプを運転する場合は親機を設定し、親機に向けて操作する必要があります。
    位置が離れていたり、親機を忘れてしまうと運転開始や停止に手間取る可能性があります。

  • エラーコードが正しく表示されないことがある
  • ワイヤードリモコンよりもエラーコードや症状が正しく表示されません。

  • オプション機能等が使用不可
  • 日立の凍結洗浄や4方向のオートグリルパネルを設置した場合などワイヤレスリモコンでは使用できません。別売の昇降リモコンやワイヤードリモコンが必要となります。

 
ワイヤレスリモコンのデメリット
 
 

まとめ

「家庭用と同じ感覚でワイヤレスを選んでしまい、管理が雑然とした」
「業者任せでリモコンのことまで検討しておらず、設置後に困った」
「後から変更しようとしたら、機器対応や工事コストで断念」

こうした事例は少なくありません。
最初の選定が空調快適性と効率運用を左右する重要ポイントとなります。

業務用エアコンにおける「ワイヤード・ワイヤレス」の選択は、単純な好みではなく、空間設計・使用者・機能・管理のしやすさを軸に選ぶほうがよいでしょう。

どちらもメリット・デメリットがあり、「どちらがよいか?」というよりも、
「この場所にはどちらが合っているか?」を見極めることが、後悔のない導入への近道です。
 
 

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この記事を書いた人

エアコンネクスト コラム担当

エアコンネクスト コラム担当

空調業界経験15年、これまで6,500件以上の空調機販売と設置工事のご依頼をいただきました。 管工事施工管理技士・電気工事施工管理技士・電気工事士などの資格も取得しています。 ご自宅から小~中規模ビル、工場や大型施設など、どのような設置環境でもお任せください。 お客様のご要望をしっかりとお伺いして、最適な空調と快適な空間をご提案します。

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