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業務用エアコンの入替は「寸法差」に注意が必要です

2025/10/03

業務用エアコンの入替は「寸法差」に注意が必要です

業務用エアコンを更新するときに、仕上がりの重要なポイントは「寸法差」です。
エアコンは同じ馬力でも、世代やメーカーによってサイズが異なることがあり、さらに室内機と室外機の両方で影響が出ます。
もし寸法差を十分に考慮しなかった場合、設置できない、天井や壁に隙間が出てしまう、美観が損なわれる、追加の工事費用がかかるなど、さまざまな問題に直面することになります。
このコラムでは、室内機と室外機それぞれにおける寸法差の注意点を説明します。

室内機の寸法差によるトラブルと注意点

まず室内機の寸法差がある場合を説明します。
業務用エアコンの室内機には、天井カセット形や天井吊形、床置形、壁掛形、ビルトイン形など多くのタイプがあります。
それぞれに寸法差があり、更新時には特有のトラブルが発生する可能性がありますので、事前に念入りな確認が必要です。

天井カセット形4方向

最も普及しているタイプですが、注意すべきは「高さ」と「パネル外形」です。
メーカーごとに高さの寸法が異なり、さらに「コンパクト形」というシリーズは標準タイプとは横幅、高さ、パネルのサイズが違います。
例えば、天井内のスペースが限られている現場では、本体高さが増えることで梁などに干渉してしまい、設置できないケースもあります。
天井内スペース不足により、室内機がはみでてしまった場合は「パネルスペーサー」を使って調整する必要がありますが、追加の費用がかかります。
また、旧型の4方向の機器は長方形のパネル、形状もあり、更新の際はワイドパネルを使用して補修することが多いです。
 
天井カセット形4方向業務用エアコンとオプション品
 
 

天井カセット形1方向・2方向

このタイプもメーカーごとにサイズが異なります。
天井内に余裕がなければ、本体を入れられない可能性があります。
また、パネルサイズが既存の開口部に合わないと、やはり隙間が見えてしまい、美観を損ねます。
その場合もリニューアルパネルや天井補修で対応しなければならず、追加工事の可能性が高まります。
 
天井カセット形1方向・2方向業務用エアコン・ワイドパネル・リニューアルパネル
 
 

天井吊形

天井から吊り下げる形状では、更新機器が小型化すると既存の開口部や配管の取り出し口が露出してしまう恐れがあります。
さらに、吊元の位置が変わるとアンカー跡まで見えてしまうこともあり、補修が必要です。
 
天井吊形業務用エアコン・開口部露出
 
 

床置形

床に設置するタイプでは、新しい機器が小さくなることで床面の設置跡が露出してしまうことがあります。
内装の補修や化粧板で隠すこともあります。
 
床置形業務用エアコン・設置跡露出
 
 

壁掛形

壁に取り付けるタイプは、更新機器が小型化すると、ビス跡や既存の背板跡が壁面に残ってしまいます。
そのため、希望時は内装補修などを行う必要があります。
 
壁掛形業務用エアコン・設置跡露出
 
 

ビルトイン形・天井埋込ダクト形

このタイプでは、室内機の寸法と天井開口の寸法によって天井補修なしで設置できるか、ワイドパネルで補修可能か、内装補修が必要かに分かれます。
他形状よりも大掛かりな工事になりやすく、寸法の確認が特に重要です。
 
ビルトイン形・天井埋込ダクト形業務用エアコン・天井開口
 
 

室外機の寸法差によるトラブルと注意点

室外機もメーカーによってサイズが大きくなることがあり、そうなると設置自体ができない場合があります。
特にビルや商業施設の屋上・バルコニー・狭いスペースでは寸法の影響が顕著です。

例えば、既存の室外機が架台に載っている場合、更新機器のサイズが変わると架台も交換しなければなりません。
また、隣接地の境界ギリギリに設置されている場合、更新機器が大きくなることで越境してしまうリスクもあります。
さらに、寸法が合っても「必要なクリアランス(通風スペース)」が確保できなければ、運転効率の低下や故障の原因となります。
 
業務用エアコン室外機のスペース
 
 

寸法差を解消する方法と追加費用

寸法差の問題を解決するためには、各メーカーが用意しているオプション品や、内装補修工事を組み合わせて対応することが一般的です。
代表的なのが「リニューアルパネル」や「ワイドパネル」で、既存の開口部を隠して見栄えを整えるものです。
また、天井のふところが足りない場合には「パネルスペーサー」でかさ上げして設置する方法もあります。

ただし、これらの部材は追加費用が発生しますし、パネルで隠し切れない場合には内装工事が必要です。
つまり、寸法差を軽視して更新計画を進めると、見積りには含まれていなかった費用が後から膨らんでしまうことが多いのです。


業務用エアコンオプション品
 
 

寸法差を見逃さないために

業務用エアコンの更新では、寸法差を確認するための現場調査が欠かせません。
天井開口のサイズ、天井内のふところ高さ、吊元の位置、配管の取り出し位置、そして室外機の設置スペース。
これらを一つ一つ確認しなければ、施工当日に「設置できない」「補修が必要」といった事態に陥ります。

だからこそ、更新前には必ずプロによる調査と機種選定を行うことが重要です。

まとめ:プロに相談して失敗しない更新を

寸法差は、業務用エアコン更新工事における最重要ポイントの一つです。
見落とすと余計な工事費用がかかり、工期が延び、仕上がりの美観も損なわれます。
エアコンネクストでは、豊富な施工経験を持つプロのスタッフが現地調査から最適な機種選定、必要に応じたオプション品や補修の提案までワンストップで対応します。

「同じ能力の機種だから大丈夫」と思って更新すると、思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。更新を検討している方は、まずはお気軽にエアコンネクストにご相談ください。
適切な調査とご提案で、ムダのない安心の更新を実現いたします。

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この記事を書いた人

エアコンネクスト コラム担当

エアコンネクスト コラム担当

空調業界経験15年、これまで6,500件以上の空調機販売と設置工事のご依頼をいただきました。 管工事施工管理技士・電気工事施工管理技士・電気工事士などの資格も取得しています。 ご自宅から小~中規模ビル、工場や大型施設など、どのような設置環境でもお任せください。 お客様のご要望をしっかりとお伺いして、最適な空調と快適な空間をご提案します。

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