業務用エアコン工事の具体的な内容とは？

業務用エアコンの設置工事は多くの工程が関わるため、専門的な知識と経験が必要です。このコラムでは、エアコン工事の主要な工程をご紹介します。
「エアコンネクスト」では、各作業をプロフェッショナルが担当し、安心・安全な工事を提供します！
今回ご紹介できていない電気工事や各工程のより詳細な内容、オプション工事等は別のコラムでご説明いたします。

既設機器撤去・フロンガス回収

業務用エアコン入替工事の場合、既設の機器の撤去が必要です。
エアコンにはフロンガス（温室効果ガス）というガスが使われており、空気中に放出されてしまうと地球温暖化を進めてしまう作用があります。
撤去工事は既設機器を撤去するだけではなく、フロンガスの適正な取り扱いを熟知している有資格業者の技術が必要となります。

ポンプダウン

業務用エアコンの撤去工事では、まず最初にポンプダウンを行います。
ポンプダウンとは、エアコン本体と配管の中を巡っているフロンガスを室外機の中に閉じ込めておく作業です。
室外機と室内機を繋ぐ冷媒配管（液菅）の栓を閉め、冷房運転を行う事でフロンガスが室外機の中に溜まります。
その後ガス回収機を使用してフロンガスの回収と破壊処理を行います。
 

 
 

撤去工事

ポンプダウンやフロンガスの回収後は業務用エアコンの室内機、室外機の撤去を行います。
大型の室外機や搬入経路によってはクレーン車を使用したり、大人数で解体作業を行う必要性もある作業です。
 

機器搬入・据付工事

業務用エアコンは大型で重量もあるため、搬入には慎重な計画が必要です。狭い通路や高層階の場合は、クレーン車を使った搬入も行います。
設置場所へ搬入を行い、エアコン本体を安全に据付します。
入替工事の場合は既設機器撤去後に据付工事を行います。

機器搬入

機器と工事を同じ業者に一括注文した際、多くの場合は工事開始時間に配送業者から業務用エアコンが現場に届きます。基本的には車上渡しで空調業者が受け取り、養生された搬入経路を通過し、据付箇所まで運びます。機器は重量物なので、落とさないよう安全に配慮して搬入します。
 

 
 

据付工事

室内機の形状や工事の内容により、据付方法が異なります。
・壁掛形：背板を据付後室内機を掛けて設置します。
・天井カセット形：天井開口（新設の場合）を行い、アンカー打設後、室内機を据付します。
・天井吊形：アンカー打設後、室内機を据付します。
・床置形：高さが必要な場合、置台の上に据付します。
・ビルトイン形、天井埋込ダクト形：アンカー打設後、室内機を据付します。
・室外機据付：室外機の重量や寸法に注意し、据付します。設置方法は現場により様々で、スライドブロック、地上置架台、壁面架台等様々で、内容により追加で人員が必要なケースもあります。
 

 
 
 
それぞれ設置方法は文字にすると単純ですが、据付と同時に天井、壁面の開口、配管類や電線、ダクト等の繋ぎ込みが同時並行で行われますので専門的で高い技術力が必要となります。
 
 

冷媒配管工事

冷媒配管工事は、業務用エアコンの性能と耐久性を左右する非常に重要な工程です。この作業では、冷媒が正しく循環し、漏れや劣化を防ぐための細かい技術が必要となります。

保温と結露対策

冷媒配管は、冷房運転時に結露を防ぐために断熱材で保温処理を行います。これにより、配管表面が結露して水滴が垂れるのを防ぎ、建物内の美観や安全性を保ちます。特に湿度の高い環境では、断熱材の厚みや品質を厳密に選定することが重要です。

フレア加工

冷媒配管を室内機や室外機と接続する際には、配管の端部にフレア加工を施します。この加工は、配管を圧縮して接続部分を強化する作業で、冷媒漏れを防ぐためのカギとなります。「エアコンネクスト」では、高精度の加工を行い、接続部の密閉性を確保します。

配管経路の設計と貫通部の通し方

冷媒配管の経路は、室内機から室外機まで最短距離で効率よく設計されます。経路設計では、建物の構造や他の設備との干渉を考慮し、美観と実用性を両立します。
また、配管を壁や天井を貫通させる部分では、防水性と断熱性を確保するための措置を施します。貫通部には専用のパテやスリーブを使用し、外気や水分が侵入しないようにします

配管支持

配管はそのまま放置すると負荷がかかり、破損や漏れの原因となるため、一定間隔で配管支持金具を使用して固定します。特に天井内や外壁に設置する場合、振動や気温変化に対応できるような支持方法が重要です。
 

ドレン配管工事

エアコンの運転中に発生する結露水をスムーズに排水するための配管工事です。
配管の傾斜や排水口の位置を正確に調整します。
ドレン管も冷媒配管と同じく結露対策が必要で、基本的に室内は保温材を巻き、結露が起きないように施工します。
勾配が取れていなかったり、保温材が巻かれていないと室内機からの水漏れや、結露が発生してしまいます。
 

連絡配線工事

室内機と室外機をつなぐ電気配線工事を行います。この作業は接続を間違えてしまうと誤作動や故障の原因にもなるので注意が必要です。
 

 
 

リモコン取り付け工事

操作性を高めるため、適切な場所にリモコンを設置します。壁掛けや埋込など、設置環境に合わせた取り付けを行います。
 

真空引き

冷媒配管内を真空にし、空気や水分を取り除く重要な作業です。
この工程が不十分だと冷媒が正常に機能しないため、高精度の機器で時間をかけて真空引きを行います。
 

運転計測

工事が完了したら、エアコンが正常に動作するか試運転を行い、性能を計測します。冷暖房能力や異常がないかを確認して、お客様に最適な状態で引き渡します。
 

 
 
 

まとめ

業務用エアコン工事のプロセスを通じて安心と快適を提供

業務用エアコンの設置工事には、さまざまな専門知識と確実な技術が求められます。機器の搬入や据付といった基礎作業から、冷媒配管の保温処理、リモコンの設置、試運転まで、細部にまで配慮した工事が快適な空間を作り出す鍵となります。
また、既設機器の撤去やフロンガスの回収といった環境への配慮も欠かせません。これらの工程を一つひとつ丁寧に行うことで、安全性と効率性を兼ね備えた設備が完成します。

業務用エアコンの導入を検討中の方にとって、適切な施工業者を選ぶことは非常に重要です。私たちエアコンネクストでは、プロフェッショナルな視点と高い技術力で、お客様のニーズにぴったり合った最適な工事プランをご提案しています。

「どんな工事が必要なのか？」「現在の設備で問題はないか？」など、気になる点がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。お問い合わせや見積もり依頼は、こちらのフォームから簡単にお申し込みいただけます。快適な空間作りをお手伝いできる日を心よりお待ちしております！