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業務用エアコンの結露トラブルを防ぐポイント

2025/08/08

業務用エアコンの結露トラブルを防ぐポイント

業務用エアコンを導入する際、多くの方が気にするのは「冷えるかどうか」「省エネかどうか」といった性能やコストの部分です。
しかし実際の設置現場では、見落としてはいけない重要ポイントが存在します。

それが、「結露(けつろ)」の対策です。

「結露」と聞くと、窓ガラスに水滴がつく冬場のイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、業務用エアコンにおける結露は、真夏の冷房運転中に天井からポタポタと水が落ちてくるようなトラブルとして現れます。
天井のクロスが濡れる・カビが生える・空間の美観が損なわれるといった事態に発展することも少なくありません。

このコラムでは、「なぜ結露が起こるのか?」、そして、それを防ぐには「どのような対策が必要なのか?」について説明します。

空調設備に潜む「結露」というリスク

業務用エアコンは、オフィス・店舗・施設などあらゆる空間に快適な温度を提供する非常に重要な設備です。
しかしその一方で、正しい設計・施工・機種選定がなされていないと「結露」という厄介なトラブルが発生する可能性があります。
 
吹出口の結露
 
 

結露とは

空気中に含まれる水蒸気が冷たい物体の表面で水滴に変化する現象で、業務用エアコンにおいては吹き出し口や配管部分、本体周囲、天井裏のドレン配管まわりなどで発生します。
これを放置してしまうと、天井からの水漏れ、カビの原因になったり、建物自体の劣化を招いたりすることもあります。

さらに、美容室やカフェ、診療所などの「見せる空間」では、天井からの水滴や染みといった美観を損なうトラブルが店舗価値そのものにダメージを与えることもあります。
だからこそ、プロの業者はこの「結露対策」に真剣に取り組む必要があります。
 
配管からの結露
 
 

なぜ結露が起きるのか?

結露の原因はさまざまですが、業務用エアコンの設置環境では主に以下のような要因が重なって発生します。

  • 温度差
  • 暖かい空気と冷たい空気の温度差が大きいほど、結露は発生しやすくなります。

  • 湿度
  • 空気中の水蒸気量(湿度)が高いほど、結露は発生しやすくなります。

業務用エアコンが設置されている現場において、特に結露が発生しやすい場所の一つが「折半屋根」や「屋上の真下にある室内」です。

これらの環境では、日中の強い日差しにより天井内の温度・湿度が非常に高くなりやすくなります。
その結果、室内機や冷媒配管に流れる冷気との間に大きな温度差が生じ、空気中の水分が凝結して水滴となり、結露が発生してしまうのです。

また、結露の原因としてもう一つ多いのが、断熱施工の不備や不足です。

たとえば、冷媒配管を施工する際、湿度が高くなることが予想される環境では、通常よりも厚みのある断熱材を巻いておくことで、結露発生のリスクを大きく軽減できます。
しかし、断熱材の厚みが不足していたり、施工が雑だったりすると、配管表面に水滴が付着してしまい、そこから水漏れのようなトラブルにつながる可能性もあるため、注意が必要です。
 
折半屋根と冷媒配管
 
 

エアコンネクストが行う結露対策の例

こうしたリスクを最小限に抑えるために、エアコンネクストでは、設置前に現場を確認をした上で結露対策の提案を行っています。
たとえば、天井内高湿度エリアへの設置が予想される場合には、メーカーごとに用意されている「高湿度対応キット」の導入を積極的にご提案します。
これを使用するか否かで結露リスクは大きく変わってきます。

また、結露リスクを見逃さないためには空間の使用用途・断熱性能・換気状況・照明や発熱機器の有無などを把握した上での機種選定と設置・施工方法の決定が不可欠です。
状況に応じて配管断熱材の厚みなども調整し、ご提案します。
 
高湿度対応キット
 
 

結露が起きたり、放置してしまうと起こるトラブル

万が一、結露が発生しうる環境で適切な対策を行わずに業務用エアコンを設置した場合、以下のような事態が起こる可能性があります。

まずは、天井や壁にシミやカビが発生し、美観が大きく損なわれるという問題。
さらに結露水が長時間放置されると、石膏ボードの腐食や木材の劣化など、構造そのものがダメージを受けることもあります。
最悪の場合は、テナント物件であればオーナーからの修繕請求につながるケースもあるでしょう。

さらに、カビの発生は健康被害に直結するリスクも抱えています。
結果として「ちょっと水が漏れている」では済まされない重大な問題になる可能性があります。
 
天井からの水漏れ
 
 

まとめ

結露の発生を0にすることは難しいですが、設置環境や施工方法によって発生率を抑えることは可能です。

そのためには、以下のような力や提案がカギとなります

  • 湿度・構造・内装条件を見抜く現場確認力
  • 高湿度対応キットや適切な施工の選定
  • 断熱・防滴の施工精度の高さ
  • リスクを正しく伝えるお客様への説明力

エアコンネクストでは、こうした工程をすべてセットで対応し、「設置したあとの満足度」までをしっかり保証する空調提案を行っています。

「この設置場所、結露が出やすい環境かもしれない」
「過去に水漏れトラブルがあって不安」
「見えないところの施工までちゃんとしてくれる業者を探している」

そんな方は、エアコンネクストにぜひ一度ご相談ください。
 

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この記事を書いた人

エアコンネクスト コラム担当

エアコンネクスト コラム担当

空調業界経験15年、これまで6,500件以上の空調機販売と設置工事のご依頼をいただきました。 管工事施工管理技士・電気工事施工管理技士・電気工事士などの資格も取得しています。 ご自宅から小~中規模ビル、工場や大型施設など、どのような設置環境でもお任せください。 お客様のご要望をしっかりとお伺いして、最適な空調と快適な空間をご提案します。

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