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業務用エアコンの水漏れ原因と対策

2025/10/14

業務用エアコンの水漏れ原因と対策

「天井から水が落ちてきた…」
「エアコンの下がびしょ濡れになっている!」

業務用エアコンの水漏れは、店舗やオフィスにとって大きなトラブルです。
営業の妨げになるだけでなく、内装の劣化やお客様からのクレーム、最悪の場合は漏電など安全面のリスクにも直結します。

ただし、水漏れ=故障とは限りません。
実際にはさまざまな原因があります。
ここでは、よくある原因から応急処置、「入替が最短解決につながるケース」についても触れます。

業務用エアコンの水漏れで多い原因

天井から水がポタポタと落ちてくる、床が濡れて滑りやすくなる、壁や天井のクロスにシミができる。
一見すると些細な不具合に見えて、実は設備の劣化や配管不良のサインであり、放置すれば大規模な修繕や機器の故障につながる危険信号でもあります。
特に業務用エアコンは、毎日長時間にわたって稼働するため、ちょっとした詰まりや結露の蓄積が数ヶ月後には深刻な漏水トラブルへと発展するケースも少なくありません。
また、水漏れは「機器が古くなったから」という単純な理由だけではなく、ドレン配管の詰まり・ポンプの不具合・施工時の傾斜ミス・断熱不良・結露発生など、複数の要因が絡み合って起きる現象です。
ここからは、実際に現場で多く見られる水漏れの原因を解説していきます。

ドレン系統の詰まり

エアコン内部で発生した結露水は、ドレンパンに溜まり、ドレンホースやドレンポンプを経由して排水されます。
しかし、この経路がホコリやカビ、汚れで詰まると水が溢れてしまいます。夏場や飲食店では特に多いトラブルです。
 
業務用エアコンの室内機から水漏れ
 
 

ドレンポンプ・ドレンアップや部品の劣化

天井カセット形等に付随しているドレンポンプや別売部品のドレンアップメカは水を汲み上げて排水する重要な部品ですが、経年劣化や故障で水をうまく送れなくなることがあります。
 
業務用エアコンのドレンアップキット・ドレンポンプキット
 
 

ドレン配管の勾配不足

ドレン配管は排水する箇所に勾配を取り、施工する必要がありますが、配管の支持が外れてしまったり、支持自体していない現場もあります。
それらが原因でうまく排水ができず、室内機から水漏れが発生してしまうことがあります。
 
業務用エアコンのドレン配管勾配
 
 

吹出口や配管の結露

冷房時に設定温度が低すぎたり、室内の湿度が高すぎたりすると、吹出口やパネルに結露が生じ、水滴が落ちてきます。
さらに、天井裏が高温多湿の環境だった場合、室内機本体や冷媒配管にも結露が発生し、滴下するケースがあります。


業務用エアコンの冷媒配管結露
 
 

結露発生の件数が近年大幅に増加中

近年エアコン室内機本体や冷媒配管、ドレン配管等から結露発生件数が大幅に増加しています。
外気温が年々上昇しており、天井内との温度差が広がることによって結露が起きやすくなります。
また、エアコンの新冷媒R32は熱伝導率及び熱を吸収する力が他ガス種より高いため、熱交換器や配管の表面温度が急速に、深く露点以下まで下がります。
結果、周囲の空気中水蒸気が凝縮して結露を生じやすくなります。
エアコンを同じ能力で交換、配管なども断熱材を巻いているのに結露してしまうという事例が多く、さらに追加で断熱対策をする場合は料金がかかことが多いので、注意が必要です。
 
折半屋根・冷媒配管の結露
 
 

水漏れが発生した場合の対策や応急処置の手順

水漏れに気づいたら、水漏れの箇所と水量を把握し、リモコンを確認してエラーコードが表示されているか確認します。
その後まずは電源を切ることが大切です。その上で、床や什器が濡れないようにタオルやバケツで養生しましょう。

安全にできる範囲であれば、ドレンホースの出口を掃除機で吸ってみると、詰まりが解消して水漏れが止まることもあります。
また、フィルター清掃を日ごろから行うことも重要です。
ただし、天井埋込形や配管が隠れている場合、自力で対処しようとするとケガや破損のリスクがあるため、無理は禁物です。
設置工事を行った業者に即連絡をしましょう。

実際にあった水漏れ事例

飲食店のケース

営業中に天井から水がポタポタと落ち、テーブル席のお客様からクレームが発生。
原因はドレンホースの詰まりでした。エアコンネクストが機器更新と配管新設を実施。
以後は水漏れゼロで安心して営業できるようになりました。

オフィスのケース

夏場や梅雨に天井に染みが広がるオフィス。
原因は天井裏の高湿度が原因で結露による水漏れでした。
配管類の断熱補強と更新機器及び高湿度対応キット取り付けへの入替を行った結果、水漏れは現在発生しておらず、作業環境も改善されました。

旧型機器経年劣化のケース

20年近く使った天井カセット形4方向機器でドレンポンプが劣化し、何度も水漏れを繰り返していた事例。
修理費がかさむため、最終的に入替を実施しました。最新機種に更新したことで電気代も下がり、「もっと早く替えればよかった」と喜ばれました。

まとめ:繰り返す水漏れや原因によっては「入替のサイン」かもしれません

業務用エアコンの水漏れは、ドレン詰まりや部品劣化、据付不良、結露など複数の要因で起こります。
応急処置やメンテナンスで改善できる場合もありますが、何度も繰り返す場合や水漏れの原因によっては入替を検討する時期に来ている可能性が高いです。

エアコンネクストでは、現地調査から入替のご提案までワンストップで対応しています。
「修理しても何度も水漏れして交換した」
「再発を繰り返していて不安」
そんなときは、まずはお気軽にご相談ください。プロが原因を的確に診断し、最短で解決に導きます。

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この記事を書いた人

エアコンネクスト コラム担当

エアコンネクスト コラム担当

空調業界経験15年、これまで6,500件以上の空調機販売と設置工事のご依頼をいただきました。 管工事施工管理技士・電気工事施工管理技士・電気工事士などの資格も取得しています。 ご自宅から小~中規模ビル、工場や大型施設など、どのような設置環境でもお任せください。 お客様のご要望をしっかりとお伺いして、最適な空調と快適な空間をご提案します。

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