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業務用エアコンとは?家庭用との違い・種類・選び方を解説

2024/12/09

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業務用エアコンとは?家庭用との違い・種類・選び方を解説

店舗やオフィス、工場などにエアコンを設置しようとしたとき、「家庭用エアコンではなく、業務用エアコンを選ぶべきなのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
業務用エアコンとは、店舗・事務所・工場・学校・病院など、主に事業用や施設用の空間を冷暖房するために設計されたエアコンの総称です。
家庭用エアコンよりも高い能力の製品が多いだけでなく、天井カセット形・天井吊形・床置形・ビルトイン形など、設置環境に合わせて選べる室内機の形状が豊富に用意されています。
また、必要な能力を決める際には、空間の広さだけでなく、業種、利用人数、照明や厨房機器からの発熱、換気量、天井高、日当たりなども考慮しなければなりません。
つまり、業務用エアコンは単に「家庭用エアコンを大型化したもの」ではなく、設置する建物や使用環境に合わせて、能力・形状・電源・運転方式・工事方法を選定する空調設備です。

この記事では、業務用エアコンの特徴や家庭用エアコンとの違い、主な種類、仕組み、選び方、費用、導入までの流れをわかりやすく解説します。

INDEX

業務用エアコンとは

業務用エアコンとは、店舗・オフィス・飲食店・工場・倉庫・学校・病院・福祉施設など、主に業務で使用する建物や施設に向けて設計されたエアコンです。
一般住宅で使用されるルームエアコンと比べて、耐久性が高く、幅広い冷暖房能力が用意されているほか、設置場所に応じてさまざまな室内機形状を選べることが大きな特徴です。
例えば、一般的なオフィスでは人やパソコン、照明などから熱が発生します。
飲食店では、厨房機器や調理による熱に加え、来店客の出入りや換気によって冷暖房負荷が大きくなります。
工場や倉庫では、製造設備から発生する熱、天井の高さ、建物の断熱性なども考慮する必要があります。
そのため、同じ広さの空間であっても、使用する業種や環境によって必要なエアコンの能力は異なります。
業務用エアコンを選ぶ際は、主に次のような項目を確認します。

  • 設置する建物の用途や業種
  • 空調する部屋の広さと天井高
  • 室内で働く人や利用者の人数
  • 照明・厨房機器・製造設備などからの発熱
  • 換気設備や出入口の開閉状況
  • 室内機と室外機の設置場所
  • 建物の電源設備
  • 1日の運転時間や使用方法
  • 希望する省エネ性能や機能
  • 新設工事か既存機器の入れ替えか

これらの条件を確認したうえで、必要な馬力、室内機の形状、電源、運転タイプ、メーカー、工事内容などを決めていきます。
 
業務用エアコン選びで確認する主な項目
 
 

業務用エアコンと家庭用エアコンの違い

業務用エアコンと家庭用エアコンは、どちらも室内を冷暖房する設備ですが、想定される使用場所や機種の選び方、室内機の形状、電源、工事内容などが異なります。
主な違いを整理すると、次のようになります。

比較項目 家庭用エアコン 業務用エアコン
主な設置場所 住宅のリビング・寝室など 店舗・事務所・工場・学校・病院など
能力の表示 主に畳数・kW 主に形・kW・馬力
能力の選び方 部屋の広さや畳数が中心 広さ・業種・発熱・人数・換気などから選定
室内機の形状 主に壁掛形 天井カセット形・天井吊形・壁掛形・床置形・ダクト形など
電源 単相100Vまたは単相200V 単相200Vまたは三相200V
運転方式 室内機1台と室外機1台が中心 シングル・同時ツイン・個別マルチなど
設置工事 比較的標準化されている 建物や設置条件に合わせた工事が必要
費用 本体と標準工事が中心 本体・配管・電気・搬入・撤去などを含めて算出

冷暖房能力の考え方が異なる

家庭用エアコンは、「6畳用」「10畳用」といった畳数を目安に選ぶことが一般的です。
一方、業務用エアコンでは「P80形」「3馬力」など、形や馬力相当で能力が表されることが多くなります。
ただし、業務用エアコンは、広さだけを基準に選ぶことはできません。
同じ50㎡の空間でも、一般的な事務所、飲食店、理美容室、病院では、室内に発生する熱や換気量が異なります。
そのため、必要となる冷暖房能力も変わります。
特に飲食店や工場など、熱源の多い環境では、面積だけを見て機種を選ぶと能力不足になる可能性があります。


業務用エアコンと家庭用エアコンの選ぶ基準
 

室内機の形状が豊富

家庭用エアコンでは壁掛形が広く使用されていますが、業務用エアコンにはさまざまな形状があります。
天井に埋め込んで複数方向へ風を送る天井カセット形、天井から本体を吊り下げる天井吊形、床に設置する床置形、室内機を天井内に隠すビルトイン形や天井埋込ダクト形などがあります。
店舗の内装、空間の形、天井内の高さ、什器の配置などに合わせて形状を選べるため、設置環境への対応力が高いことが特徴です。
 
業務用エアコンの室内機形状
 

使用する電源が異なる

家庭用エアコンでは、主に単相100Vまたは単相200Vが使用されます。
業務用エアコンでは、単相200Vに対応した機種に加え、三相200Vを使用する機種も多くあります。
(店舗・オフィス用パッケージエアコンでは、単相200Vは3馬力までのラインアップが中心で、4馬力以上は三相200Vが一般的です。)
どちらの電源を使用するかは、エアコンの能力や機種だけでなく、建物に引き込まれている電源や分電盤の状況によっても変わります。
希望する機種の電源が建物にない場合は、専用回路の増設、ブレーカーの設置と電源線工事、電源容量の変更などが必要になることがあります。


業務用エアコンで使用する電源
 

設置工事の内容が異なる

業務用エアコンの設置工事では、室内機と室外機の据え付けだけでなく、冷媒配管、ドレン配管、連絡配線、電源工事、リモコン工事、真空引き、試運転など、家庭用エアコンの設置工事よりも種類や難易度の高いさまざまな工程が発生します。
天井カセット形やダクト形の場合は、天井開口、室内機の吊り込み、ダクト工事、天井補修などが必要になることもあります。
また、室外機の設置場所によっては、高所作業、クレーン搬入、架台設置などが必要です。
そのため、業務用エアコンの工事内容や費用は、機種だけではなく、建物や現場の状況によって大きく変わります。


業務用エアコンの設置工事内容
 
 

業務用エアコンの種類と関連する空調方式

業務用エアコンには、建物の大きさや用途に応じて、さまざまな種類があります。
なお、「業務用エアコン」と「パッケージエアコン」は、ほぼ同じ意味で使用されることもありますが、メーカーや使用される場面によって言葉が指す範囲が異なることがあります。
店舗・事務所用エアコン、ビル用マルチエアコン、設備用・工場用エアコン、中温用エアコンなどをまとめて業務用エアコンと呼ぶことが多いです。
販売や工事の現場では、店舗・事務所用の業務用エアコンを指して「パッケージエアコン」と呼び、ビル用マルチエアコンや設備用エアコンと区別することもあります。
本記事では、事業用・施設用の空調設備全体を「業務用エアコン」として説明します。

種類 主な設置場所 主な特徴
店舗・事務所用パッケージエアコン 店舗・事務所・飲食店・学校など 小規模から中規模の空間に幅広く対応
ビル用マルチエアコン ビル・ホテル・病院・複数テナントなど 1台の室外機に複数の室内機を接続し、個別運転が可能
設備用・工場用エアコン 工場・倉庫・大空間・機械室など 高い空調負荷や大空間への対応を重視
特殊用途エアコン 厨房・寒冷地・沿岸部・中温環境など 特定の設置環境に合わせた専用仕様

店舗・事務所用パッケージエアコン

店舗・事務所用パッケージエアコンは、一般的な店舗、オフィス、飲食店、理美容室、クリニック、学校などで広く使用されている業務用エアコンです。
室内機の形状や能力の選択肢が多く、室外機1台に対して室内機1台を接続するシングルタイプのほか、複数の室内機を同時に運転するツイン・トリプル・ダブルツインなどがあります。
新しく店舗を開業する場合や、現在使用している業務用エアコンを入れ替える場合に、選択肢となることが多いタイプです。


パッケージエアコンのイメージ
 

ビル用マルチエアコン

ビル用マルチエアコンは、1台の室外機に複数台の室内機を接続し、室内機ごとに運転や温度設定を調整できる空調システムです。
複数の部屋やテナントがある建物、ホテル、病院、オフィスビルなど、部屋ごとに空調の使用時間や設定温度が異なる建物に適しています。
店舗・事務所用パッケージエアコンの同時運転タイプと比べて、室内機の組み合わせや個別制御の自由度が高い一方、機器構成や配管設計が複雑になるため、専門的な設計と施工が必要です。


ビル用マルチエアコンのイメージ
 

設備用・工場用エアコン

設備用・工場用エアコンは、大規模な工場や倉庫、機械室など、一般的な店舗・事務所よりも空調負荷が大きい環境で使用されます。
工場では、製造設備や機械から大量の熱が発生することがあります。また、天井が高い、空間が広い、粉じんや油煙が発生するなど、一般的な室内とは異なる条件もあります。
そのため、空間全体を空調するのか、作業者の周辺だけを空調するのか、製品や設備を一定の温度に保つのかなど、目的を明確にしたうえで空調計画を立てる必要があります。
 
設備用エアコン・工場用エアコンのイメージ
 

特殊な環境で使用する業務用エアコン

業務用エアコンには、特定の環境に対応するための専用機種や仕様があります。
例えば、油煙が発生する厨房では、油に耐性のある厨房用エアコンが使用されます。
寒さの厳しい地域では、低い外気温でも暖房運転を維持しやすい寒冷地仕様、海岸付近では塩分による腐食を抑える耐塩害仕様が選択肢となります。
そのほか、食品や農産物などを一定の温度帯で管理する中温用エアコンといった専用空調もあります。
一般的な店舗・事務所用エアコンでは対応しにくい環境では、設置条件に合った専用機種や追加対策を検討することが重要です。


業務用エアコンの専用機種・特殊仕様のイメージ
 

ハウジングエアコンとの違い

ハウジングエアコンは、主に住宅への設置を目的とした天井埋込形、壁埋込形、床置形などのエアコンです。
室内機を内装に合わせて設置できるため、一般的な壁掛形ルームエアコンよりもデザイン性を重視したい住宅などで使用されます。
業務用エアコンと似た形状の室内機もありますが、想定される設置場所、能力などが異なります。
住宅に天井埋込形や床置形を設置したいからといって、必ずしも業務用エアコンを選ぶ必要はありません。建物の用途や必要能力に応じて、ルームエアコン、ハウジングエアコン、業務用エアコンを比較することが大切です。


ハウジングエアコン
 
 

業務用エアコンの基本構成と仕組み

業務用エアコンは、室内機と室外機だけで動いているわけではありません。
機器本体に加え、冷媒配管、ドレン配管、電源配線、連絡配線、リモコンなどを接続して、1つの空調システムを構成します。

構成するもの 主な役割
室内機 室内の空気を吸い込み、熱交換した空気を室内へ送り出す
室外機 圧縮機で冷媒の調整および熱の放出・吸収を行い、室内機へ冷媒を供給する
冷媒配管 室内機と室外機の間で冷媒を循環させる
ドレン配管 冷房運転などで発生した結露水を排出する
電源・連絡配線 機器への電力供給や室内機・室外機間の信号伝達を行う
リモコン 運転・停止、温度、風量、風向などを設定する

エアコンは、冷たい空気や暖かい空気を室外機から室内へ運んでいるわけではありません。
冷房運転では、室内機が室内の熱を吸収し、その熱を冷媒(フロンガス)によって室外機まで運び、屋外へ放出します。
暖房運転ではこの流れを逆にして、屋外の空気から取り込んだ熱を室内へ移動させます。
このとき、冷媒の圧力をエアコン内部で変化させることで、冷媒が蒸発・凝縮する温度をコントロールしています。
これにより冷媒を「周囲から熱を吸収しやすい状態」や「周囲へ熱を放出しやすい状態」に変化させ、室内と屋外の間で効率よく熱を移動させています。
冷房時には室内機の熱交換器で結露水が発生するため、その水を建物の外や排水設備へ流すドレン配管も必要です。
ドレン配管の勾配や保温、接続に問題があると、水漏れや結露につながる可能性があります。
業務用エアコンでは、機器の性能だけでなく、このような配管・配線・排水を含めた施工品質も重要です。
 

業務用エアコンを選ぶときに確認したい7つの基本項目

業務用エアコンは、価格やメーカーだけで決めるものではありません。
設置環境に合わない機種を選ぶと、景観が悪くなる、十分に冷えない・暖まらない、風が届かない、電気代が高くなる、短期間で不具合が起きるといった問題につながることがあります。
機種を選ぶ際は、次の7項目を確認しましょう。

設置場所・業種・使用環境

最初に確認するのは、どのような場所で、どのようにエアコンを使用するのかという点です。
業務用エアコンに必要な能力や機能は、業種によって大きく変わります。
一般事務所では、パソコンや照明、在室人数などを考慮します。
飲食店では、厨房からの熱、客席の人数、換気扇、出入口の開閉などが空調負荷に影響します。
理・美容室では、ドライヤーや給湯設備、照明などから熱が発生するほか、薬剤やにおいへの換気も必要です。
工場や倉庫では、製造設備からの発熱、天井高、外気の流入、建物の断熱性なども確認します。
また、寒冷地、海岸付近、高温多湿、粉じんが多い場所などでは、一般的な機種だけでなく、環境に合わせた仕様や保護対策が必要になる場合があります。

馬力・冷暖房能力

業務用エアコンの能力は、一般的に「P80形」や「馬力」で表されます。
馬力が大きいほど、冷暖房能力も大きくなりますが、大きな機種を選べばよいわけではありません。
能力が不足すると、設定温度に到達しにくくなり、機器が長時間高負荷で運転し続ける可能性があります。
反対に、必要以上に大きな機種を選ぶと、本体価格や電源設備が過剰になるほか、運転状況によっては快適性を損なうこともあります。
必要能力は、次のような条件を含めて判断します。

  • 床面積
  • 天井高
  • 建物の断熱性
  • 窓の大きさや方角
  • 在室人数
  • 照明や機器からの発熱
  • 換気量
  • 出入口の開閉頻度
  • 営業時間や連続運転時間

「何㎡だから何馬力」と固定的に判断せず、業種や使用環境を含めて選定することが重要です。

室内機の形状・寸法

業務用エアコンの室内機には、さまざまな形状があります。
設置できる形状は、室内機の寸法、天井内のスペース、天井高、壁面や床面の空き、室内のレイアウト、希望する風の流れなどによって変わります。

形状 主な特徴 向いている空間
天井カセット形4方向 デザイン性に優れ、周囲にバランスよく送風 店舗・オフィス・学校などさまざまな現場
天井カセット形2方向 細長い本体から2方向へ送風する 廊下・長方形の店舗・細長い空間
天井カセット形1方向 1方向へ風を送る 壁際・窓際・局所的な空調に最適
天井吊形 天井面から本体を吊り下げる 天井内に埋込スペースがない室内・広大な空間
壁掛形 設置しやすく、シンプルな形状 小規模店舗・事務所・クリニックなど
床置形 床に設置し、点検や清掃を行いやすい 工場・施設・天井工事が難しい場所
ビルトイン形 室内機からダクトで複数の吹出口へ送風できる 店舗・厨房・レイアウトが複雑な空間
天井埋込ダクト形 室内機を天井内に隠し、吹出口を自由に配置しやすい デザイン性を重視する店舗・ホテルなど

天井カセット形4方向は幅広い空間で使用されていますが、すべての現場で最適とは限りません。
天井内の高さが足りない、空調したい場所が細長い、天井への埋め込みができない、室内機を見せたくないなど、現場ごとに条件が異なります。
形状を選ぶ際は、見た目だけでなく、気流、工事性、メンテナンス性、費用まで含めて比較しましょう。

室外機の寸法・重量

業務用エアコンの室外機は馬力や機能・メーカーなどによって形状、重量が異なっており、設置場所やスペースの条件に応じて、設置しなければいけません。
現場によっては室外機の寸法や重量が原因で設置できないといった事例もありますので、業務用エアコン選定の際には室内機だけでなく、室外機の寸法や重量の確認も重要です。
また、室外機の設置場所や搬入の方法・難易度によって工事金額が変わります。

単相・三相などの電源

業務用エアコンには、単相200Vと三相200Vの機種があります。
単相と三相は、どちらかを自由に選べるとは限りません。建物の電源設備と、設置する機種の仕様を確認する必要があります。
既存機器を入れ替える場合は、現在使用しているエアコンの電源を確認することが重要です。
新しく業務用エアコンを設置する場合や、既存機器よりも能力を大きくする場合は、専用回路、ブレーカー、幹線、契約電力などの確認が必要になることがあります。
電源の増設や変更には電気工事が必要になるため、機器の選定段階で確認しておきましょう。

運転タイプと室内機の台数

店舗・事務所用パッケージエアコンには、室外機と室内機の組み合わせによって複数の運転タイプがあります。
代表的なものは次のとおりです。

  • シングル
  • 室外機1台に対して室内機1台

  • 同時ツイン
  • 室外機1台に対して室内機2台、リモコンは1個で室内機2台が同時運転

  • 同時トリプル
  • 室外機1台に対して室内機3台、リモコンは1個で室内機3台が同時運転

  • 同時ダブルツイン
  • 室外機1台に対して室内機4台、リモコンは1個で室内機4台が同時運転

  • 個別マルチ
  • 室外機1台に複数の室内機を接続し、個別に運転可能

同時運転タイプは、複数の室内機を使用して広い空間へ風を届けたい場合に適しています。
ただし、基本的には接続した室内機が同時に運転し、同じ設定で制御されます。
(同時運転タイプは親機を設定し、親機の温度検知に従って子機が制御されます)
つまり、同時運転タイプの室内機を面積や用途の異なる別々の部屋に設置した場合は温度感知部の無い室内機(子機)側は室温とは無関連の動作となり、空調過不足が生じる可能性があります。
一方、ビル用マルチエアコンなどの個別運転タイプは、部屋やエリアごとに運転・停止や温度設定を変更できます。
室内機の台数だけでなく、それぞれを同時に動かすのか、個別に動かすのかを確認して運転タイプを選ぶことが重要です。

メーカー・省エネ性能・メンテナンス性

業務用エアコンは、ダイキン、三菱電機、日立、日本キヤリア、三菱重工、パナソニックなど、複数のメーカーから販売されています。
メーカーやシリーズによって、室内機の種類、サイズ、省エネ性能、気流制御、清掃機能、リモコン、オプション、寒冷地向け製品などさまざまな違いがあります。
メーカーを選ぶ際は、本体価格だけでなく、次の点も比較することが重要です。

  • 必要な形状や能力がラインナップにあるか
  • 希望する機能やオプションが付いているか
  • 省エネ性能が使用環境に合っているか
  • フィルター清掃や点検を行いやすいか
  • 修理や診断を依頼しやすいか
  • 既存設備との入れ替えに適しているか
  • 納期や在庫状況に問題がないか

省エネ性能を比較する指標としてAPFがありますが、実際の電気代は、使用時間、設定温度、能力選定、フィルターの汚れ、建物の断熱性などによっても変わります。
カタログの数値だけでなく、実際の運用方法まで考えて機種を選ぶことが大切です。



 

業務用エアコンの本体価格と工事費の考え方

業務用エアコンの導入費用は、本体価格だけでは決まりません。
機器代、設置工事費、追加工事費、電気工事費、既存機器の撤去処分費などを合計した金額が、実際に必要となる費用です。

費用項目 主な内容
エアコン本体費用 室外機・室内機・パネル・リモコンなど
標準設置工事費 機器据付・冷媒配管・ドレン配管・連絡配線・真空引き・試運転など
追加工事費 配管延長・高所作業・天井開口・架台設置など
電気工事費 ブレーカー・電源配線・容量変更(電力申請)など
撤去・処分費 既存機器の撤去・冷媒回収・搬出・処分など
オプション費用 自動昇降パネル・ドレンポンプ・風向ガイド・分ダクト・下部ドレンなど

業務用エアコン導入費用の内訳
 

本体価格を左右する要素

本体価格は、馬力、室内機形状、運転タイプ、メーカー、シリーズ、省エネ性能などによって変わります。
同じ馬力でも、壁掛形と天井カセット形、標準モデルと省エネ性能の高いモデルでは価格が異なります。
また、同時ツインなど複数の室内機を接続する場合は、室内機の台数や分岐管なども費用に影響します。
業務用エアコンの本体価格に影響する主な項目
 

工事費を左右する要素

工事費は、設置する機種と現場条件によって大きく変わることがあります。
例えば、次のような場合は追加費用が発生する可能性があります。

  • 室内機と室外機の距離が長い
  • 配管を延長する必要がある
  • 室外機を屋上や壁面へ設置する
  • クレーンや高所作業車が必要
  • 天井の開口や補修が必要
  • 新しく電源を引き込む必要がある
  • 営業時間外や夜間に工事する
  • 大型機器の搬入経路を確保しにくい
  • 既存機器の撤去や処分が必要
  • ドレン水を自然勾配で排水できない

業務用エアコンの価格を比較する際は、本体価格だけでなく、どこまでの工事が見積りに含まれているかを確認しましょう。

新設工事と入れ替え工事でも費用が変わる

新設工事では、冷媒配管、ドレン配管、電源、室外機置場などを一から設ける必要があります。
一方、入れ替え工事では、既存の配管や電源を再利用できる場合があります。
ただし、既存設備があるからといって、必ず再利用できるわけではありません。
既存配管の状態、配管径、長さ、使用していた冷媒、ドレンの状態、電源容量、室内機と室外機の寸法差などを確認したうえで、再利用できるかを判断します。
適切な見積りを作成するには、現在の機器型番や設置状況が分かる写真、図面、現場調査などが重要です。



 

業務用エアコンを導入するまでの流れ

業務用エアコンの導入(工事込みでの依頼)は、商品を選んで注文するだけではありません。
設置環境の確認、機種選定、見積り、工事内容の調整などを順番に進めます。

設置場所と希望条件を整理する

最初に、新設か入れ替えか、どのような場所へ設置するのかを確認します。
次の情報を整理しておくと、相談や見積りがスムーズです。

  • 建物の用途や業種
  • 空調したい部屋の広さ
  • 天井高
  • 利用人数
  • 営業時間や運転時間
  • 厨房機器や製造設備などの熱源
  • 希望する室内機形状
  • 希望する工事時期
  • 現在使用している機器のメーカーと型番

設置状況が分かる写真や図面を用意する

入れ替えの場合は、現在の室内機・室外機・リモコン・ブレーカー・配管などの写真を用意します。
新設の場合は、室内機を設置したい場所、室外機置場、配管を通す予定の経路などの写真があると、概算見積りを作成しやすくなります。
平面図や天井伏図、設備図面などがある場合は、あわせて準備しましょう。

写真見積りまたは現場調査を行う

写真や図面から工事内容を確認できる場合は、現地へ訪問する前に概算見積りを作成できることがあります。
一方、新設工事、複数台の設置、天井内の確認が必要な工事、電気工事を伴う工事、搬入条件が複雑な工事、形状や能力が変わる工事などでは、現場調査が必要になります。
現場調査では、室内機・室外機の設置場所、配管経路、排水方法、電源、搬入経路、作業スペースなどを確認します。


機種と工事内容を選定する

確認した設置条件をもとに、必要な馬力、室内機形状、運転タイプ、電源、メーカーなどを決めます。
既存機器の入れ替えでは、既存と同等能力や同じメーカーでの入れ替えなのか、形状を変えるのか、使用環境が変わっていないかも確認します。
レイアウト変更、利用人数の増減、厨房機器の追加、営業時間の変更などがある場合は、必要能力を改めて見直しましょう。

正式な見積内容を確認する

見積書を受け取ったら、機器の型番や数量だけでなく、工事範囲や備考も確認します。
特に、次の項目が含まれているかを確認しましょう。

  • 機器本体と付属品が明確か
  • 標準設置工事に必要な内容
  • 配管や配線工事と詳細
  • 電気工事
  • 高所作業
  • 既存機器の撤去・処分
  • 天井や壁の補修
  • 工事後の試運転や真空引き
  • 見積りに含まれない作業と内容、リスクなど
  • 保証の範囲やアフターサービスなど

複数社の見積りを比較する場合は、総額だけではなく、同じ工事範囲で見積りされているかを確認することが重要です。

発注して工事日を調整する

見積内容に問題がなければ、発注し、工事日を調整します。
機器のみご購入の場合は工事する業者に連絡し、納品日や購入した機器、仕様書や外形図を共有します。
業務用エアコンは、メーカー、形状、機能、馬力、時期によって在庫や納期が異なります。
特に夏前から夏場にかけては、商品や工事日程が混み合うことがあるため、余裕を持って相談することをおすすめします。

設置工事・試運転・引き渡しを行う

工事当日は、既存機器の撤去、機器の搬入、室内機・室外機の設置、配管・配線、電気工事などを行います。
施工後は真空引きや試運転を行い、運転状態、吹出温度、排水、異音、エラーの有無などを確認します。
最後に、リモコンの操作方法やフィルター清掃などの説明を受け、引き渡しとなります。


 

業務用エアコンに関するよくある質問

 

業務用エアコンは設置環境に合わせた選定が重要

業務用エアコンとは、店舗・オフィス・工場・学校・病院など、主に業務用の建物や施設で使用する空調設備です。
家庭用エアコンよりも能力が大きいというだけではなく、室内機の形状、電源、運転タイプ、制御方法などの選択肢が多く、さまざまな設置環境に対応できます。
一方、選択肢が多いからこそ、広さだけで機種を選ぶことはできません。
業種、発熱、人数、換気、天井高、配管経路、電源設備などを確認し、設置環境に合った能力と形状を選ぶことが重要です。
また、実際に必要となる費用は本体価格だけではありません。標準工事、追加工事、電気工事、撤去処分などを含めた総額で比較する必要があります。
エアコンネクストでは、業務用エアコンの機器販売だけでなく、機種選定や設置工事についてもご相談いただけます。
機種の選び方が分からない場合は、次の情報をご用意いただくと、確認がスムーズです。

  • 新設か入れ替えか
  • 建物の用途や業種
  • 空調する部屋の広さや熱源など
  • 現在使用している機器の型番(入れ替え時)
  • 室内機・室外機・リモコン・ブレーカーの写真(入れ替え時)
  • 希望する工事時期やメーカーなど

設置環境に適した能力・形状・メーカーをご提案しますので、業務用エアコンの導入や入れ替えを検討されている方は、お気軽にご相談ください。
 
\ 機種選定にお悩みならお気軽にご相談ください /
エアコンネクストが選ばれる理由や施工実績は、こちらの「業務用エアコンの販売・取り付け工事ならエアコンネクスト」のトップページをご覧ください。

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空調業界経験15年、これまで6,500件以上の空調機販売と設置工事のご依頼をいただきました。 管工事施工管理技士・電気工事施工管理技士・電気工事士などの資格も取得しています。 ご自宅から小~中規模ビル、工場や大型施設など、どのような設置環境でもお任せください。 お客様のご要望をしっかりとお伺いして、最適な空調と快適な空間をご提案します。

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