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業務用エアコンの見積内容と工事費用について解説します!

2025/02/13

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業務用エアコンの見積内容と工事費用について解説します!

業務用エアコンは、オフィスや店舗、工場などで快適な環境を維持するための重要な設備です。しかし、その導入には高額な費用がかかる場合もあり、見積内容や工事費用を正確に把握しておくことが欠かせません。
本記事では、業務用エアコンの見積りや工事費用の詳細、金額が上がってしまうポイントを解説します。

業務用エアコンの工事費用について

今までお見積りを取得したことがない場合や、家庭用エアコンでの工事しか依頼したことない場合等、業務用エアコンの工事費について中々イメージが出来ないですよね。
業務用エアコンの工事費用は現場ごとに金額が異なり、内容によってはエアコン本体よりも高額になるケースもあります。
まずはどのように業務用エアコン設置工事費用が決まるのか、また、それらの内訳について説明します。

業務用エアコン工事費用の内訳

業務用エアコンの工事費用を大項目に分けると3つに分かれます。

材料費

業務用エアコンを運転させるためには、業務用エアコン本体に付随していない材料(配管、電線、スライドブロック、リモコン配線、支持金物等)を使って工事を行う必要があります。
エアコンの能力や現場ごとに使う配管の長さや太さ、必要な部材(材料)が異なるため、現場ごとに金額が異なります。

技術料・人件費

業務用エアコンの工事を行うための人件費です。
工事を行う人数、エアコンの能力、室外機の置き場所、搬入方法、工事時間(夜間工事等)や工事内容(高所作業、高度な技術が必要な作業など)により金額は変動します。

諸経費

工事を行う人の保険料、交通費、パーキング代、消耗品等の実費の部分です。
 
業務用エアコン工事費用の内訳
 

工事費設定の例

前述の3項目を積算し、工事費の合計金額が決まります。
材料と技術、人件費は別々ではなく、まとめて工事費用としてお見積りに記載する業者が多いです。

材料費の例

材料費の金額設定例は

  • 支持金物やスライドブロックの場合
  • 材料単価x数量。

  • 配管類の場合
  • 材料m単価x必要m。

といった積算が多く見られます。

技術料・人件費の例

見積り内容の材料費x数量を加工、工事し、エアコン工事を完成するために必要な人件費、技術料を歩掛で積算します。

諸経費の例

現場によって必要な作業員数、資格や免許、交通費や諸経費などそれぞれで異なりますので、お見積りを行う現場で必要な実費を計上します。
 

業務用エアコン設置工事の見積りに含まれる主な項目

業務用エアコン設置工事のお見積りは大きく業務用エアコン本体、オプション品、設置工事費用に分かれます。
それぞれの項目がどのような内容か、金額が変動する理由について解説します。
 
業務用エアコン設置工事の見積りに含まれる主な項目
 

本体費用

業務用エアコンの価格は、以下の要因で変動します。

馬力(能力)

能力が大きいほど金額は高くなります。
金額を抑えるため、能力を下げるというのはしっかりと検討したうえで判断することをおすすめします。
お部屋の環境に対して必要な能力を満たしていない場合は能力不足となるので注意が必要です。

メーカーと形状

業務用エアコンのメーカーと各形状により金額が異なります。
どのメーカーも一流のメーカーですが、それぞれ機能や、重視しているポイントがあるのでぜひ参考にしてください。


 

運転タイプ・省エネ性能・オプション機能

業務用エアコンは室外機1台で複数の室内機を運転できるタイプがあります。
この運転タイプによって金額が異なります。
各メーカーには省エネの標準モデルと省エネのハイグレードモデル、寒冷地仕様等様々な機種があり、これらによっても金額が異なるので、導入時の費用を抑えるのか、ランニングコストを重視するかといったことも重要です。


 
運転タイプ・省エネ性能・オプション機能
 

オプション品

業務用エアコンには快適さを向上させるものや、設置環境によって様々なオプション品が存在します。オプション品によって金額は異なります。

設置工事費用

設置工事費用には以下が含まれます。
業務用エアコン工事の具体的な内容はぜひ、こちらのコラムもお読みください。



室外機・室内機の設置

設置場所の環境に応じた施工が必要です。
室外機の搬入出に追加の人員が必要だったり、室内機の寸法差により、アンカー打ち込みが発生する場合等に金額は変動します。
 
室外機・室内機の設置
 

配管工事

業務用エアコンで必要な配管工事は冷媒配管工事とドレン配管工事があります。

冷媒配管工事

業務用エアコンの室内機と室外機を繋ぐ冷媒配管の工事です。
冷媒配管(材料)の費用と施工費がまとめられて、冷媒配管工事と書かれていることが多いです。
冷媒配管は馬力が上がれば太い配管を使用する必要があり、室内機と室外機の距離が離れれば離れるほど材料費と施工費が上がります。
また、配管の施工ルートも金額に影響します。
業務用エアコンの入替工事で冷媒配管が流用(再利用)出来る場合は新設時に比べ、冷媒配管工事費用は安くなります。
 
冷媒配管
 

ドレン配管工事

ドレン配管は室内機や室外機からの排水を目的として施工されます。
見積りでは材料費と工事費用がまとまっている事が多いです。
冷媒配管と同じく既設のドレン管を流用出来る場合は新設に比べ、ドレン管工事費用は安くなります。

ダクト工事

ビルトイン形・天井埋込ダクト形を設置する場合やオプション品を使用する場合に必要な工事です。
ダクトの種類、長さやダクト工事の複雑さにより費用が変わります。
見積りではダクト材料費用とダクト工事費用が分けられている事もありますし、ダクト工事費用として材料、工事費用共に1つの項目にまとめられていることもあります。

真空引き・試運転調整

業務用エアコンで重要な工事項目で冷媒配管内を真空にし、空気や水分を取り除く作業です。
この工程が不十分だと冷媒が正常に機能しないため、高精度の機器で時間をかけて行います。
試運転調整は真空引き後にエアコンの運転を行い、データを取り、能力や出力に異常がないか確かめます。
業務用エアコン設置工事の見積りで「真空引き」は重要な項目となりますので必ず含まれているか確認しましょう。
 
試運転調整
 

現場諸経費

現場へ行くための交通費やパーキング代(駐車場代)、工事作業者の保険等の実費が計上されます。
工事日数が多い場合、都内のパーキング料金が高いエリア、作業員が多く必要な場合等に金額が上がります。
 

撤去工事

業務用エアコンの入替工事の場合、お見積りにこの項目が記載されます。

フロンガス回収・処理

業務用エアコンにはフロンガス(温室効果ガス)というガスが使われており、空気中に放出されてしまうと地球温暖化を進めてしまう作用があります。
撤去工事は既設機器を撤去するだけではなく、フロンガスの適正な取り扱いを熟知している有資格業者の技術が必要となります。
室外機の馬力が大きく、ガスの量が多いほど金額は上がります。

既設機器撤去

既設機器の撤去は室内機と室外機の形状や重量、設置場所等によって異なります。
以下に金額が変動する内容について簡単にご紹介します。

重量物の室外機を人力撤去

室外機がダブルファンで人力でしか搬出できず、階段を降りる必要がある場合。
室外機が上吹形の場合でクレーン車を使用出来なかった場合、人力での解体撤去が必要。
室外機の設置場所が狭く、フェンスや他の室外機をまたぐ必要がある場合。
 
室外機の人力撤去
 
 
このように追加の人員が必要なケースの場合は金額が上がる要因になります。
ご自身で撤去を行う場合は、この項目は無くなります。
 

電気工事

業務用エアコンを動かすために電気は必ず必要です。
業務用エアコンは家庭用エアコンに比べて大きな電力を消費します。
例えば、家庭用エアコンが単相100Vまたは単相200Vで動作するのに対し、業務用エアコンは単相200Vまたは三相200Vを利用することが一般的です。
電気工事の内容やブレーカー、配線等の材料費も家庭用エアコンと比べ、費用が高くなります。
新設の場合は以下全ての電気工事が必要ですが入替工事の場合は既設の電気設備を流用し、費用を抑えることが可能です。


 

電源配線の種類

業務用エアコンで使用する電源配線には様々な種類があるので一例をご紹介します。
電線の種類や長さ、太さによって金額は上がります。

IV ビニル絶縁電線

1本の電線に絶縁被覆がしてあるもので単線と撚り線(よりせん)があります。
極めて広く普及している絶縁電線であり、屋内電気配線用途としては、接地用の電線や
スイッチ・コンセント類の渡り線として使用されています。

VVF 600Vビニル絶縁ビニル外装ケーブル平形

業界では通称VAという。IVをビニルシース(グレーの絶縁被覆)に収納した線。
VVFケーブルは低圧屋内配線で非常に多く使用される電線です。
2心・3心・4心の3種類が生産されており、2心と3心を主に使い分けて配線がされます。
単線のVVFケーブルは、1.6mm、2.0mm、2.6mmなどが生産されており、特に1.6mmと2.0mmのVVFケーブルが非常に広く使用されています。

CV 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル

絶縁体材料に架橋ポリエチレンを、シース材料にビニルを用いた、一般的な電力ケーブルです。
CV-1Cを2本まとめて円形に仕上げたものはCV-2C、3本まとめたものはCV-3Cというように名称付けられています。
送電、配電、配線などその使用場面は多岐にわたり、住宅や事務所、商業施設、工場など、ほぼどのような建築物にでも使用に適し普及率の高い電力ケーブルです。
キュービクルから電灯分電盤・動力制御盤などの幹線としての使用や、盤から大型電気機器への電源供給用配線として使用されており、エアコンでは電源線として使用されます。
同サイズのVVF、VVRケーブルと比較して許容電流が大きく、撚り本数が多くなるほど放熱性能が悪くなるため、同一径における許容電流値が減少していきます。
対候性が比較的高いため、屋外露出配線を行うことが可能です。

VVR 600Vビニル絶縁ビニル外装ケーブル丸形(VV Round)

業界では通称SVと言います。
VVF(平形)の丸型ケーブルがVVR。

VCTF

VCTFはビニルキャブタイヤ丸形コードを示し、屋内で使用する300V以下の電路に適用することが可能な電力用コードです。
柔軟性が非常に高いため、小型電気機器の移動電線として利用されており、仕上がり外径は細く可とう性に富みます。
エアコンではリモコン線、リモコン渡配線に使用されます。
 
電源配線の種類
 
 
これらの電源配線を使用し、業務用エアコンの電気工事を行います。

電線保護管

電源配線を保護する役割や、壁に固定する際に使用されます。
電線保護管の種類や長さ、太さによって金額が変わります。以下が電線保護管の一例です。

PF管

合成樹脂可とう電線管とも言い、自由に曲げることができるため施工性が非常に良く、合成樹脂性のため耐久性や耐食性に優れています。
屋外で使用することが可能ですが屋根の上や屋上など、常に直射日光が当たり、かつ温度変化が著しい場所では、PF管にひび割れが発生するおそれがありますので注意が必要です。

VE管

合成樹脂硬質ビニル電線管とも言い、
塩化ビニル製の直管電線管。金属管と同様にケーブル保護などで使用します。
熱や直射日光に弱いので、屋内や土中埋設などで使用されます。
 
電線保護管の種類
 

連絡配線・リモコン配線工事

リモコン配線工事は室内機とワイヤードリモコンを繋ぐ配線工事です。
連絡配線は室内機と室外機を繋ぐ配線の工事です。
この二つの工事は比較的他の業務用エアコンの工事項目と比べ、費用が安い事が特徴です。
連絡配線工事は冷媒配管と共巻きや同じルートで施工することが多く、距離が長く、配線ルートが複雑なほど金額は上がります。

ブレーカー設置・交換工事

業務用エアコン専用のブレーカーを設置することで、他の機器との干渉を防ぎます。
原則電子機器1台につき1つのブレーカーが必要です。
機器の馬力によって仕様に準じたA(アンペア数)が設定されており、Aが高いほど材料費が高くなります。
新設の場合はブレーカーの設置工事が必要ですが、入替の場合でも見積りに記載されている場合は機器の仕様に準じたブレーカーへの交換や古くなっているブレーカーの交換のため項目として含まれていることが多いです。
キュービクル(発電所から送られてくる電気を受け取って変圧・配電するための設備。)室内のブレーカーを交換する際等はより高度な資格が必要となり、作業費用が上がります。
 
電子ブレーカー
 

規定外のブレーカーや古いブレーカーを使用するリスク

メーカーの規定よりA数が小さいブレーカーをご使用の場合、ブレーカーが落ちてしまいエアコンが使用できなくなる場合があります。
逆に規定より大きいブレーカーをご使用の場合、過電流が流れた際に、ブレーカーが検知できず感電・火災に繋がる恐れがあります。
ハイプロブレーカーは過電流・短絡保護の機能がありますが、モーター保護機能はありません。
また、現行品のインバーター機器に対応しておらず、始動電流で落ちることがあります。
そのため、規定のA数であっても交換を推奨します。
 
ハイプロブレーカー
 

電源配線工事

一般的には業務用エアコン専用ブレーカと室外機間を繋ぐ電源配線工事の項目です。
電源配線工事は電気工事の中でも金額が高い事が多いので、金額が上がるポイントについてご説明します。

電源配線が太い

馬力が大きければ大きいほど機器の仕様に準じた電源配線の太さが太くなり、材料費だけでなく、電源工事費用も上がります。

電源配線の距離が長い

ブレーカーと室外機の距離が離れれば離れるほど電源配線を長くしなければなりません。
また、メーカー規定の太さでも、長さが規定を超えてしまった場合は太い電源配線で施工しなければいけません。

電源配線の埋設施工等

電源配線のルートが複雑だったり、埋設させる場合は通常の固定よりも金額が高くなります。
 
電源配線工事の費用が上がる例
 

電力申請

電子機器を新たに設置する場合や従来の電力契約から変更する場合、必要な手続きとなります。
申請の完了まで時間がかかってしまうことが多いので注意が必要です。
電力契約会社により申請内容や対応が異なりますので、お客様に契約電力会社の情報などを共有していただく必要があります。
 

その他の項目

現場によってはお見積りに重機のレンタルや足場等の項目があります。
これらはレンタルや運搬にかかる実費、ガードマン等の人件費や専門の職人が必要な場合は外注費として計上されます。
 

エアコンネクストのお見積り

エアコンネクストでは、1件1件工事の内容を細かく精査し、余分な材料や人件費、余裕を持った経費や含み益を除外した、お見積り現場で必要な工事費のみを見積もりに反映させます。
お客様によっては他のメーカーで価格の比較検討を希望されたり、配管カバーを使用して外観を美しく仕上げたいという方にも対応できるよう、弊社ではパターン別のお見積りもご提出いたします。
お見積りを比較して最終的にお客様がご納得されたうえでご注文を賜れるように努めます。
 

まとめ

業務用エアコンの導入において、見積り内容や工事費用を把握することは非常に重要です。本記事でご紹介したポイントを参考に、適切な業者を選び、安心してエアコンを導入してください。

エアコンネクストでは、業務用エアコンのプロとしてご要望に合わせた機器、工事のご提案を行い、価格も常に限界価格でご案内しております。
お気軽にお問い合わせいただき、ご不明点を解消してください!
 

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この記事を書いた人

エアコンネクスト コラム担当

エアコンネクスト コラム担当

空調業界経験15年、これまで6,500件以上の空調機販売と設置工事のご依頼をいただきました。 管工事施工管理技士・電気工事施工管理技士・電気工事士などの資格も取得しています。 ご自宅から小~中規模ビル、工場や大型施設など、どのような設置環境でもお任せください。 お客様のご要望をしっかりとお伺いして、最適な空調と快適な空間をご提案します。

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